【Vol3 開催レポート】尽きない欲求を胸に圧倒的な行動力で前に進み続けるフォトグラファー

こんにちは!

先日、ビズタスクが主宰するイベント、スポカン会議の第3回目が開催されました!

今回は特別編です!

お話を伺うのは、vol1でクリエイターとして参加してくれた武田翔太さん!

武田さんは鹿児島出身の27歳。2020年1月に、写真撮影、撮影スタジオ運営、モデル手配などを行う合同会社Walker/Walker LLCを設立されました。

 

今回は、一経営者であると同時にフォトグラファーとしても活躍する武田さんのルーツと、これからのビジョンに迫るインタビュー形式でお送りしたいと思います!

 

学生時代のお話から起業までのエピソード、現在の写真家としてのお仕事の詳細まで。

ビズタスク代表の生畑目がじっくりお話を伺いました。

 

実際のインタビューの様子はこちらから!

「有名になりたい!」という思いから選んだ島根大学

小学校から続けていたソフトテニスのスポーツ推薦で高校に入学した武田さん。

バリバリのスポーツ少年だったそうですが、あまり成果は残せていなかったとのこと。

武田さん「推薦で入れたことに浮かれて、遊びの方に走ってしまって、練習も手を抜き始めたりしてたんです。そこに引け目を感じていたので、大学は自分のことを知ってる人がいないところに行きたいという欲求がありました」

生畑目「そこからどう大学を決めたの?」

武田さん「大学も推薦で狙っていたので、面接のネタ収集のために新聞を読んでいたんです。その頃、地域を活性化するいわゆる”町おこし”が流行った時期で、その記事を読んだとき、『これはできる』と思いました。当時のクラスの副担任が島根大学出身で、少子高齢化が進んでいる島根のような地域で実績を残せたら有名になれるのでは? と思いました。そこで、島根大学の地域経済の学科を推薦で受験し、無事合格しました」

生畑目「その有名になりたい欲求ってどこから来てるんだろう?」

武田さん「性格だと思います。人に言われるなら自分でやりたいタイプで、前に進むか後ろに下がるかのどちらかしかなくて極端だったんです。面接でもそのまま言いました(笑)」

 

 

生畑目「大学ではどんなことを勉強していたの?」

武田さん「地域に出向いて、そこの問題点を解決するための提案を行ったり、一緒にイベントに参加したりしていました」

 

生畑目「具体的にどんな地域開発に携わったの?」

武田さん「自分で1年の時に町おこしのサークルを立ち上げました。その中で、街のイベントに参加したりとか観光ツアー組んだりしていました。学科の活動より、自分のサークル活動として勝手にやってしまうような学生でした(笑)」

 

 

生畑目「結構異端児だったんだね(笑) その時も有名になりたい欲求が大きかったってこと?」

武田さん「ありました。高校生まではフラフラしていたので、大学ではしっかり結果残して友達を見返してやろうくらいの気持ちで動いてました」

 

生畑目「今話を聞いている限りでは、最初から地域に関心や経験があったわけではないじゃないよね? サークル作るにしても、どんな活動するのか、何から始めるのかとか分からないと思うんだけど、どうやって活動を広げていったの?」

武田さん「最初はオープンキャンパスを運営している学生団体に所属していました。その中にいた、よく地域開発のイベントに参加している先輩たちを引っこ抜いてサークルメンバーに誘っていたんです。その先輩たちに繋いでもらいながら活動を広げて行きました」

 

生畑目「相変わらずスピード感がすごい……!」

 

 

一度は就職、大きな気付き

持ち前の行動力で、大学での活動の幅をどんどん広げていった武田さん。

就職のことを考えたとき、島根に残るべきか地元九州に帰るべきか、非常に悩んだそうですが、自身の好奇心と行動力によって、武田さんの進路は意外な方向へと導かれます。

 

生畑目「就職活動はどんな軸で進めていったの?」

 

武田さん「実はまた方向性が変わるんですけど(笑) 3・4年生のときに交換留学制度を使って2年連続で留学に行かせてもらったんです。そこでゆくゆくは海外で仕事がしたいと思いました。日本でできることを考えたとき、英語が上手くなったらいいなという理由で旅行やホテル業界を就活の軸にしていました」

 

 

生畑目「海外で働きたいという思いが最初にあったんだね」

武田さん「そうですね。当時はまだどんな仕事があってどんな業種があるのか、具体的に自分の中に浮かんでいなかったんです。だから唯一イメージができる旅行とホテル業界で探そうと思ってました」

 

生畑目「自分の生活の中で接点のある業界がまず目に入るもんね。それで旅行・ホテル業界の説明会に行ったり選考も受けたりしたの?」

武田さん「トータルで5社ほど受けて、内定をもらったリゾートホテルに就職を決めました。」

 

 

生畑目「そこから独立するまでにはどんな経緯があったの?」

武田さん「職場が離島のホテルだったんです。そのため休みの時は当然一人なんですけど、そこで寂しさを感じて、一人だと何にもできないなと思いました。これまでも一人で突っ走ってきたように見えて実は誰かに助けられていたことを実感しましたね」

 

生畑目「自分の無力さを感じたんだ」

武田さん「あれがしたい、これがしたいと言っても、聞いてくれる人がいたから動けていたんだなと。それで半年間で退職することにしました」

 

半年間で新卒としてのキャリアを終えることに関して「不安や後ろめたさは全くなかった」という武田さん。我慢してやりたくないことを続けるなら、若いうちに次に行った方がいいと判断したそう。その後、どのようにしてフォトグラファーとして活躍していくのでしょうか?

 

写真サークルを福岡で設立。副業として始めた写真の仕事

生畑目「最初の会社を退職した後はどんな道筋を辿ったの?」

 

武田さん「九州で一番職を探しやすい福岡で次の職を探そうとしていました。ただ、当時福岡に友達がいなかったんです。また、卒業旅行時に購入してハマったカメラのサークルも作りたかったんです。なのでTwitterで新たに立ち上げるカメラサークルのメンバーを募集してサークルを設立しました。それが福岡1年目、来たその月に作りました」

 

生畑目「やっぱりすごいねその速さ。スピードと行動力は一貫してて、ずっとそのスタンスで行動していくんだなって感じる」

武田さん「悩む時間がもったいないと思っちゃうタイプなんです」

 

生畑目「サークルを立ち上げてから仕事につながるまでどんな過程があったの?」

武田さん「サークルの規模が大きくなるにつれて、代表としてのプレッシャーを感じるようになったんです。代表は上手であるべき、写真撮るのうまくて当然でしょみたいな。それを払拭するためにサークルの中でもレベルが高い人、本気でプロを目指している人と一緒に行動するようになりました。するとどんどんのめり込んでいって、3年目くらいの時にはしっかりお金をもらえるところまでいこうと思いましたね」

 

生畑目「プライドをいい意味で高く持ってたんだね。プライドがあるからこそ、周囲の期待に追いつこうと努力できると思うから」

武田さん「写真サークルの代表として活動していると、知り合いの方が安心感があってトラブルが少ないという方も多かったらしく、撮って欲しいという依頼を少しずついただくようになりました。一つひとつこなすうちに、自分の写真の技術に少しづつ自信が持ててきて、ファンじゃないけど見てくれる方も増えてきたので、まず副業でカメラマンを始めました」

 

 

生畑目「写真の仕事をするってなったときに、趣味だから楽しかった、仕事にした瞬間につまらなくなるって人もいると思うんだけど、そういうのは感じなかった?」

武田さん「地域おこし協力隊の仕事の撮影の中で、撮りたいものと撮りたくないものが自分の中で出てきてしまったときに、仕事にしたら楽しくないのでは? と思った時もありました。でも、終わってから振り返ると、カメラを触って写真を撮るのが好きだし、もし自分が深夜残業をするなら、好きなことで残るほうが絶対いいと思いました。そこで『ああ、自分はやっぱりカメラマンに、フォトグラファーになりたいんだ』って確信しました」

 

生畑目「自分で撮りたい写真もあったし、依頼される写真もいろんなタイプのものを撮り続けてきたからこそ、写真と向き合う時間があったんだね」

 

フォトグラファーとしての活動・仕事との向き合い方

本格的にフォトグラファーとしての活動を始めた武田さん。

ここからは今まで撮ってきた作品についても伺いました。

 

生畑目「ポートフォリオや作品を見せていただいてもよろしいでしょうか!」

 

武田さん「こんな感じで、男性よりも女性のモデルさんが多いです。女性のほうがモデルをしていただける方が多いですね」

 

生畑目「どんな理由で撮影を依頼されることが多い?」

武田さん「最近だけでも、履歴書の写真用や婚活アプリのプロフィール用、会社のHPのプロフィール用、SNS用とか、あとは季節変わったから変えたい方もいましたね。依頼目的は本当に様々です」

 

生畑目「依頼されてから、実際の撮影まではどんな風に話を進めるの?」

武田さん「まず最初に『撮影イメージはありますか?』と投げます。どんな写真を撮ってほしいのか、お客さんの方でイメージがあるのであれば、カタログなどを送っていただきます。イメージが分からなかったり曖昧なお客さんにはこちらからポートフォリオを提示して『こんな感じでどうですか?』と聞くことが多いです」

 

 

生畑目「フォトグラファーとして撮影する中でのスタンスとか、撮影するときの方針ってあったりする?」

武田さん「コミュニケーションをとにかく大事にしています。何を撮るにしても話ができないカメラマンは仕事しちゃいけないと思っています。需要と供給の関係で、依頼した側がどういう写真を欲しいのかをしっかり聞き出せないといけないと、それなりのものって絶対出せないんです。例え聞けなくても、撮影している最中に『本当にこれでいいのか?』という擦り合わせは必要です。それができなくて撮影後に何か言われたらプロじゃないので会話はすごく重視していますね」

 

生畑目「今まで人を束ねる立場になったり、色んな人と接する機会が多かったと思うけれど、そういった経験が仕事に生きてる部分もある?」

武田さん「サークルメンバーの年齢層が10〜50代と幅広いので、どの年代の方とお仕事をしても動じない度胸はあるかなと思います」

 

生畑目「今フォトグラファーを目指している最中だったり、駆け出しの人たちに向けてアドバイスを送るとしたら何を伝える?」

 

 

武田さん「仕事としてフォトグラファーを目指すのであれば、1年目でも10年目でも関係なくプロとして撮影できるんだという自信を見せることが大切だと思います。最初は誰でも初心者ですし、撮れないのは当たり前だと思うんですよ。でもそこからうまくなる方法はたくさんありますし、努力次第でなんでもできるのかなと」

 

生畑目「これまで順風満帆に思えるけど、過去の撮影で失敗しちゃったエピソードってあったりする?」

武田さん「駆け出しの頃、撮影時はすごく喜んでもらえたけど撮影後のレビューで気になる点を指摘されたことがありました。お客さんにそこまで心を開いてもらえなかったんだと悔しかったですね。」

 

生畑目「うまく撮影できなかったことより、心を開いてもらえなかったことに悔しさを感じたんだ」

武田さん「その場で解決できたものだし、言ってもらえれば修正できたはずです。もっと寄り添えたのに、そこまでできなかったのがめちゃくちゃ悔しかったですね」

 

生畑目「コミュニケーションを大切にしているからこそできなかったことへの悔しさが大きいんだね。ちなみにその人は何が気になったんだろう?」

武田さん「スタジオ撮影で大事なカットの写真に入っていた影を除去するのを忘れていて、それを本番として使ってしまったんです。完全にチェックミスでした」

 

生畑目「何十枚とか何百枚撮影した中の一枚?」

武田さん「そうです。お客さんはそれを気に入ったらしくて、『使いたかったのに』って言われてしまいました。送る前に気付けば修正もできたんですけど、締め切りがギリギリで納品の方に頭が一杯で、気がついたのは送った後でした。本当に申し訳なかったですね……」

 

生畑目「それは悔しいね……。そういったエピソードはやっぱり自分の頭にはずっと残ってるもの?」

武田さん「残ってます。その後も影をすごい気にするようになって納品すごく時間をかけるようになりました。しばらくスタジオ撮影が怖いと思うくらいでした」

 

生畑目「でもそういう経験があったからこそ、細部にまで行き届くようになった部分もあるってことだね。逆に仕事をしててすごく嬉しかったことってある?」

武田さん「プロフィール写真を撮った方がいたんです。撮影後にその方が『実は今日家族写真を別のカメラマンさんに撮ってもらうんだけれど、武田さんにも個別にお願いしていい?』って言われたことがすごく嬉しかったですね」

 

生畑目「それはめちゃくちゃ嬉しいねー!」

武田さん「はい! あと、やっぱプロだねって言われるのも嬉しいです。すごく安心します」

 

生畑目「そうだよね。写真って天候が関係したり、ご本人の気分とか体調とか、クオリティが変動する要素がたくさんある。自分でコントロールできない中でもプロとしてのクオリティが求められると思うんだけど、その中で満足してもらうために意識していることはある?」

武田さん「自分のテンションを上げることですね。自分でも『今日一番いい写真が撮れた!』って思える時が一番楽しいんですよ。逆にそれくらい満足したものじゃないとお客さんに見せちゃいけないし、共感もしてもらえないなと思っています。」

 

生畑目「そのビビッとくる写真は撮った瞬間に分かるものなの?」

武田さん「分かります。もうレンズから見ている時からそうですけど、撮って画面に写ったときに、コレきた! ってなります(笑)」

 

生畑目「その喜びをモデルさんと分かち合えるのってすごく楽しいだろうなー。自分もプロフィール写真撮ってもらった時に、自分よりもカメラマンサイドの方が楽しそうなのをすごく感じた(笑)」

 

今後のビジョン

盛り上がっている今回のスポカン会議も気付けば終盤に。

締めとして、武田さんに今後のビジョンを伺いました。

 

生畑目「まずフォトグラファーの武田翔太としてコレから何を成し遂げていきたいかを聞きたいです」

武田さん「三つあります。一つは自分の強みをどんどん打ち出して単価を上げていくこと。二つ目ですが、福岡は東京と比べて写真案件が少ないと言われてるんですよ。けど福岡でもできることをどんどん増やして、カメラマン件プロデューサーといった風に、自分の肩書きをどんどん増やしていきたいと思ってます。三つ目は、カメラマンに限らずヘアメイクだったりデザインだったり、いろんな技術職のクリエイターを巻き込んで会社を大きくしていきたいと思っています」

 

 

生畑目「例えば何年後にこうなっていたいとか、こんな状態を実現しているとか、具体的な目標はあったりする?」

武田さん「フォトグラファーだけでなく、写真家としても35歳までに月100万を個人で稼げるようになるのが目標です」

 

生畑目「分かりやすい一つの数字の目標があると、武田君はそこに向かって全速力で突っ走っていきそうだね。活動地域は福岡に限定してるわけではないんだよね?」

武田さん「あくまで拠点が福岡で、依頼があればどんどん県外に出て行こうとは思っています」

 

 

生畑目「最終的な野望みたいなものはあったりする?」

武田さん「写真サークルが福岡と、実は長崎にもあるんですよ。それを全ての地域に広げて、どこに遊びに言ってもカメラマンのつながりがあるような状態にしたいです。趣味でやってる方の中でも、あの人を目指してみようと自分の名前を出してもらえるポジションにはなりたいですね」

 

生畑目「そこは今でも有名になりたいって気持ちがずっとあるんだね」

武田さん「そうなっちゃいますね(笑)」

 

生畑目「むしろ僕はそういう思いを聞いてて安心します。ずっと昔から変わらない思いを持ったまま今でも動けるのは、周りから見てもすごく魅力的だと思う。ただその分、本当に実現できるのかよっていうハードルの高さにもなる。武田くんはそれをエネルギーに変えていける人なので、すごく応援したいなと思います。最後になりましたが武田くん! 締めの一言をお願いします!」

武田さん「はい! まだまだ駆け出しのフォトグラファーですけども、コミュニティ、コミュニケーションとも、私の中ではいいものを積み上げていく自信を持ちたいと思っています。全国問わず依頼があればどこでも駆けつけますので、撮影案件をお待ちしております!」

 

フォトグラファーとして、熱い思いを持って今日まで駆け抜けてきた武田さん。

自らの夢を実現させてきたその圧倒的な行動力には背筋が伸びる思いでした。

今後の活躍も楽しみにしております!

 

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